【Beyond the Music 2022】"音楽と音響(PA編)"第5回ゲスト:染野拓 – ウィゴー公式サイト|ウェブマガジン「WEGO.jp」   
【Beyond the Music 2022】"音楽と音響(PA編)"第5回ゲスト:染野拓
【Beyond the Music 2022】"音楽と音響(PA編)"第5回ゲスト:染野拓
Beyond the Music2022
10代のための新たなクリエーションの学び舎
『GAKU』にて、WONK/millennium paradeキーボーディストの江﨑文武さんが総合ディレクターを務める音楽の授業「Beyond the Music」。

Beyond the Music 2022

2020年より開講したこちらの授業は、WEGO&Manhattan Records協賛のもと、”音楽の向こう側”をテーマに、音楽を通じて、言語・文化・歴史・物理・民族・テクノロジーといった、他の領域への学びを深める試みとして、毎回テーマを設け、ゲストアーティストを講師としてお迎えしています。

[Beyond the Music、過去の豪華授業もすべて、Spotifyなどで無料視聴出来ます!]



PAという仕事を通して、音楽の存在に迫っていく

2022年8月14日(日)には、第5回授業「音楽と音響(PA編)」を開講しました。ゲスト講師は、CharaやSIRUP、WONKなど、様々なミュージシャンのレコーディング・PAを担当する染野拓さん。今回の授業では、ライブやレコーディングの現場で良質な音を生み出す「PA(Public Address)」という仕事を通して音楽の存在に迫っていきました。生徒の皆さんは実際に音響機材に触れ、PAが行なうミキシングにも挑戦していきました。

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演奏することと同じくらい大切な役割

学生時代にはバンド活動もされていたという染野さんが、音響に興味を持ったのは中学生の時。好きなバンドのライブで音響機材を操作するPAの人たちに魅了され、音響の仕事を意識するようになったのだそう。前半では、染野さんの活動や、使用されている音響機材なども紹介いただきながら、PAという仕事の実際に迫っていきました。

例えば、ライブ会場でのPAにも様々な役割があり、バンド全体の音を調整し、客席側への音響に特化した「FOH(Front of House)エンジニア」だけでなく、ミュージシャンが演奏しやすいようにステージ側で聴こえる音を調整する「モニターエンジニア」、会場に適したスピーカーや音響機材を手配する「システムエンジニア」、手配された機材をミュージシャンが快適に演奏できるように配置し、調整する「ステージマン」など。良質な音を生み出すために、音楽を聴く環境全体を整える役割をPAが担っていること。使用される音響機材は、種類や置かれる空間によって音の響きや鳴り方が異なるため、その時々でチューニングしていく「イコライザー」という操作がとても重要であること。「PAという仕事は、実は演奏することと同じくらい大切な役割を担っているんです」と、江﨑さん。ミュージシャンと聞き手の間には、様々なプロフェッショナルな仕事が介在していることに驚きます。

Beyond the Music2022

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WONKのライブ音源を使って「ミキシング」に挑戦

後半では、生徒一人一人がPAに挑戦。音響機材を操作しながら、音のバランスや音色を調整する「ミキシング」を体験していきました。題材となったのは、江﨑さんが所属するWONKの楽曲「Flowers」の実際のライブ音源。ドラム、ベース、ピアノ、サックス、ギター、ボーカル。それぞれの音のボリュームやリバーブ(反響)を自分なりのバランスで調整していきながら、まるで本物のライブのPAのように、サウンドチェックから本番のオペレーションまでを行なっていきます。同じ楽曲を扱っていても、それぞれの感覚や好みによって一曲一曲が異なったものとして響いていきます。「ドラムを強めにしているのがいいね!フェスのPAみたい」「曲の抑揚があっていい!このミキシングはWONKの曲に向いているね」「ジャズのライブ演奏で使われていそう!」と、染野さんと江﨑さんからは、実際の現場で活動されているからこそのコメントも贈られました。

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クリエーションを支えるクリエーションに目を向けること

「今回みんなに体験してもらったライブ会場での音作りの他にも、レコーディングや、作品として音楽を発表する時の音源のミックスなど。本当に様々な音響の仕事があります。音楽を聴く時に、ミュージシャンやアーティストだけではなく、エンジニアにも意識を向けてみると曲の聴き方も変わって、新たな発見や気づきも生まれるかもしれません」と、江﨑さん。「自分はエンジニアとして、『今日のライブめっちゃよかったな』とお客さんに思ってもらうことが一番嬉しい。そこには音が良かったり、照明が綺麗だったり、様々な要素が含まれていますが、あくまでバンドのパフォーマンスがメインだと思っています。でも、エンジニアによってもそれぞれ特徴があるので、好みのエンジニアの音を見つけて、そこを軸に音楽を深掘りしてみることも面白いはず!」と染野さん。ミュージシャンとエンジニアとして、普段から共に音楽を作り上げているお二人。お互いのクリエーションへのリスペクトを向け合う姿勢にも、生徒の皆さんは感じ入るものがあったようでした。



次回の第6回授業は9月末に実施予定。3月よりほとんど毎月開催していたこのクラスも、いよいよ次回が最終回です。授業日程や申し込み方法など、詳細情報は決まり次第、GAKUウェブサイト、SNSにて発信していきます。このクラスは単発での生徒募集を行なっているので、興味のある方はぜひご参加ください。


↓過去授業の視聴はこちらをクリック
【Beyond the Music】Podcast

▼Beyond the Music 過去授業 ゲスト講師
・井上幹(WONKベーシスト/ミックスエンジニア)
・矢田部浩平(早稲田大学表現工学科・講師)
・額田大志(作曲家/演出家)
ermhoi(トラックメーカー/シンガー)
・石若駿(打楽器奏者)
・細井美裕(ボイスプレイヤー)
・常田俊太郎(音楽家/株式会社ユートニック代表取締役)

▼Beyond the Music 2022 過去授業ゲスト講師
第1回 
”音楽と食”:WONK長塚健斗(WONKボーカリスト)、休日課長(ベーシスト)[イベントレポートを見る]
第2回 ”音楽する脳”:古屋晋一(脳科学科/演奏家)[イベントレポートを見る]
第3回"音楽と建築":花摘知祐(建築家)[イベントレポートを見る]
第4回”音楽とグラフィックデザイン”:森洸大(アートディレクター/グラフィックデザイナー)「イベントレポートを見る」



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