リアルに紡ぐ言葉と曲。くじらが音楽に込めた想い – ウィゴー公式サイト|ウェブマガジン「WEGO.jp」   
リアルに紡ぐ言葉と曲。くじらが音楽に込めた想い
リアルに紡ぐ言葉と曲。くじらが音楽に込めた想い

気になるアノ人 インタビュー 歌い手 クリエイター くじら様々なジャンルで活躍する“WEGOが今最も気になる人”をご紹介する企画「気になるアノ人」。

今回は自身で作詞作曲編曲すべてをこなし、Ado、yamaなど歌い手とのフィーチャリング作品やSixTONESなどのアーティストに楽曲提供する注目のクリエイター“くじら”さんが登場!
2022年にはソロアーティストとして活動をスタートし、8月には自身が歌うフルアルバムもリリース。ミステリアスな魅力を持つくじらさんですが、深みのある言葉とユーモアも交えながら音楽のこと、自身のことを語ってくれました。


-くじらさんは小さい頃どんなお子さんでしたか?

とにかくわんぱくでした。両親に「元気がよすぎて、海に行かないと元気を吸い取ってもらえない」と言われるくらい。そのおかげで今は全部吸い取られて、すっかり落ち着いています(笑)

-音楽をやろうと思ったきっかけは何ですか?

昔からずっと音楽は好きだったので、そのままの流れですね。高校のときに友達にバンドやろうと誘われて、そこから始めてみてっていう感じです。

-音楽が好きだったとのことですが、どんな音楽を聴いていましたか?

中学生のときはずっとボーカロイドしか聴いてなくて、バンドをやる中でJ-ROCKとかJ-POPを知っていきました。

-バンド活動もする中で、自身の音楽スタイルがバンドではなくボカロPやクリエイターだったというのには理由が?

バンドはやってたんですけど、とにかく自分は就職に向いてないなと思って。リミットが来るまでにご飯が食べられるようにならなきゃいけなくて、どっちの方が早いかなってなった時に、今のスタイルの方が早いと思ったのが理由ですね。

-初めてご自身で音楽を作ったのはいつですか?

高校1年生ぐらいです。バンドをやっていく中で、あるときオリジナルを作ってコンテストに出ますと言われて。もちろん何もわからなかったので、ひたすら曲の作り方を調べて無理やり作りました。
それがきっかけで「これ楽しいぞ」と思って、曲作りを本格的にやるようになりましたね。

-楽しいって思う原動力や、曲作りを続けるアイデアはどこにあったんですか?

歌詞はまた別なんですけど、曲ってコード進行があって、ピアノで打ち込んだり弾き語りをして、その上に鼻歌が乗ったらそれはもう作曲になるんですよね。さらに楽器を足してみようとか、これはいらないんじゃないかみたいなことを1人でブツブツやってるのが好きなんです。
作曲に限らず、料理や1人で物作りをする時間が好きだし、性に合ったんだと思います。

気になるアノ人 インタビュー 歌い手 クリエイター くじら

-くじらさんは、ボカロから歌い手さんに歌ってもらうというスタイルを確立した方だと思っています。なぜ歌い手さんに歌ってもらおうと思ったのですか?

一番最初に歌い手さんに歌っていただいた「ねむるまち」という曲は、まずボーカロイドだけのアルバムに収録して夏コミで手売りしてて。それを新曲としてYouTubeに上げると、「別にアルバムで知ってるし」って思われるから、ちょっとでも新しい形をと思ってやってみました。

-歌い手さんに歌っていただくと、曲の雰囲気や世界観がグッと入ってくるというか。

今は「歌ってみた」っていう文化や二次創作の文化がありますよね。僕の場合、普通に自分が好きな人に「絶対に歌ってほしい」と思ったので、自分の曲を二次創作したい気持ちをそのまま形にしました。

-歌詞はご自身の経験や日常なのか、作り上げたストーリーがあってのものなのか、どちらでしょうか?

100%日常です。ファンタジーみたいなことを書くと全然うまくいかないので、想像というより全部日記みたいな感じです。

-2019年から活動を始められて、3年くらい活動してきた中で思い出深い出来事はありますか?

SixTONESさんに曲を書かせていただいたときは、かなり思い出深いというか心に残っています。今までやった中で一番大きい規模感のお仕事だったので、納期感とかたくさんの人の動きを目の当たりにして、すごく感動しました。

Adoさんやyamaさんへの楽曲提供も印象的です。いろいろな歌い手さんと組まれてみていかがですか?

僕はいろんな歌い手さんのファンなので、ただただありがたいし、お力を貸していただいてるという感じです。曲を書いてくれないかっていうお話もすごくありがたくやらせてもらってます。それ以上でも以下でもないですね。

-2022年からはソロとしてご自身で歌われていますよね。今までは楽曲提供をメインにやってきて、このタイミングでソロ活動をしようと思った経緯は?

悪者」という曲が一番初めに自分で歌った曲なんですが、もともとは相沢っていう歌い手とフィーチャリングの形でやろうねって話だったんです。ただ、歌詞やMVのことを考えたときに、ギミックを作って面白いことができるなとパーツを集めていったら、男性ボーカルが必要ってなって。
じゃあ自分もこの歌好きだから歌おうということになりました。

-ソロでのフルアルバム「生活を愛せるようになるまで」も8月にリリースされましたね。制作期間はどのくらいでしたか?

1年半くらいですね。13曲入ってて、当初の予定よりもその間にできた曲もあったので、結構ボリューム多めになっちゃいました。

-アルバムの曲順には意味があったり?

ありますね。今アルバム単位で聴くっていう時代ではなかなかないなと思うので、少なくとも一番上から再生してもらったときに3、4曲目ぐらいで「このアルバムを聞いてよかったな」と思ってもらえるように始めの方に布陣を立てて、後から実はこういうこともできます、最後にアルバムタイトル曲で締め、みたいな感じです。

-タイトルにもなっている「生活を愛せるようになるまで」ってありそうでない新しい言葉だなと思います。どういうふうに思い付いたのですか?

全部の曲に共通してるんですけど、普通に独り言をいろいろ考えて、その中で出てきたという感じです。自分の中からこういうワードが出てくるんだと発見して、だったらそれを曲にしてみようと。

-生活についてご自身で思うことがあったのですか?

そうですね。ずっと生活のことが嫌いだったんですけど、なんかいつの間にか大丈夫かもと思って。というより、大丈夫かものラインに気持ちがタッチすることがあるんだと思ったんです。
ずっと、なんなら今でも生きづらさは感じているんですけど、以前の自分と比べるとすごい遠くまで来たなって感じはします。

気になるアノ人 インタビュー 歌い手 クリエイター くじら

-ご自身の心境の変化も曲の中に込められているのですね。制作中、作品としてどういったアルバムを目指していましたか?

アルバム自体はわりといろんな曲調で、今まで人に書かせていただいてた曲調も含めつつ、いろんな「くじら」という表情を見せられるように作りました。
あとは歌のレコーディングをこんなにたくさんすることがなかったので、苦戦したり楽しかったりということはありました。
それも踏まえて、ライブや次のアルバムはもっと良いものにしていきたいという気持ちになりましたね。

-新曲「呼吸」もリリースされましたが、曲への想いを聞かせてください。

ただただ良い曲をと思ってウンウン唸ってたら、初めの1行が思いついてそのままバーッと書き終わった曲です。楽曲面ではアコースティックギター以外は全部自分で弾いてるんですけど、なかなか自分今までやってこなかったプレイみたいなことをしたので、歌以外も注目して聞いてもらえたら嬉しいです。

-これからはソロ活動もメインになっていくと思いますが、楽曲提供も引き続きされていきますか?

楽曲提供もぜひやって行きたいです。この半年〜1年ぐらいがアルバム制作期間だっただけで、それがリリースできた今はこれも含めて今までの活動と新しい活動をしていきたいです。

ソロライブとかもあったり?

今年の12月5日にやります!リアルイベントは久しぶりなので今はめちゃくちゃ楽しみなんですけど、前日になったら胃が痛いんだろうな(笑)

-今までたくさんの曲を作る中で、スランプや調子のいいときの抑揚はありますか?

めちゃくちゃあります。でも作れないときは、そういう時期なんだろうと思って待ちの姿勢で過ごします。
完全に作れないわ、とオフになった瞬間に拾える言葉とかもあるし、いろいろ組み合わさって全部が曲になってくれるので。

-お休みの日は何をしてることが多いですか?

基本的に年がら年中休みかつ仕事ではありますが、時間が空いたらスーパー行ってご飯を作るのが好きです。パスタなり親子丼なり、煮物なり麻婆茄子なり。
今はYouTubeとかにレシピがいっぱい載っているので、見てるうちに作りたくなっちゃって、「よし、スーパー行くか!」みたいな(笑)

-今回WEGOさんの衣装はいかがでしたか?

大きめなニットがすごくかわいくて、普通に欲しいなと思いました。サイズ感とかいろいろ好きな感じでしたね。

-普段はどんなお洋服を着ることが多いですか?

古着は好きです。歌い手の相沢がすごく服好きなので、表参道とか原宿を連れ回してくれるんです。そのタイミングで買ったりしてますね。

-くじらさんのこれからの目標は?

ひとまずはライブ成功と、2022年を乗り切ることが目標です。
年明けからのこともちょこちょこやってるので、それに向けて今年悔いなく走り切りたいです。

-最後にファンの方やこの記事を見ている方にメッセージを!

この記事を読んでくださってありがとうございます。アルバム「生活を愛せるようになるまで」はいい曲がたくさんあるので、もしよかったら聴いてもらえたら嬉しいです。お体に気をつけて、頑張っていきましょう。


気になるアノ人 インタビュー 歌い手 クリエイター くじら
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<PROFILE>
くじら
2019年4月の活動を開始。作詞、作曲、編曲をすべて自身でこなし、ボーカロイドを使った作品やyama、Adoなどのボーカルfeat.作品、アーティストへの楽曲提供など精力的に作品を出し続ける。2019年7月にはボーカロイドアルバム「ねむるまち」、2020年10月にはfeat.とボーカロイドを主としたアルバム「寝れない夜にカーテンを開けて」をリリースするなど、活動開始から2年で圧倒的な実績を積み重ねる。2022年には自身で歌うソロ活動をスタートし、8月にフルアルバム「生活を愛せるようになるまで」をリリース。同年12月5日には1stワンマンライブ「鯨と水星」が決定するなど、活躍の場を広げている。



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Photo/tAiki
Hair&make-up/Kanako
Text/Manami Ishii
Styling/WEGO